【書籍のつくり方・基本編】「企画・目次づくり」でやっていること・出版企画書の書き方

本はまず企画から!

本づくりのはじまりはまず企画からです。
このページでは本づくりの第一歩としてはじめなければならない「企画・目次づくり」についてご紹介します。


「どのような本を人々は求めているのか?」「多くの人々の心に刺さる言葉は、内容はどのようなものか?」結果として「どのような本が多くの人々の心をつかみ、売れるのか?」編集者は常にこうしたことを考えており、そのためにあらゆる方向にアンテナを張り巡らせています。

インターネット、ウェブが普及し、本が売れなくなったと言われますが、それでも本は廃れておりませんし、まだまだたくさんの人たちが、知識や情報を、そして感動を本に求めています。2017年上半期のベストセラーを見てみると、上位10タイトルの内訳は小説・エッセイ6、ハウツー2、歴史1、宗教1となっています。学習用の媒体、すなわち教科書も、言わずもがな本です。知識の伝授・情報の伝達・感動の共有に本は不可欠なのです。


ニッチな企画が通りやすくなった

売れている本ばかりが本ではありません。人々の価値観が多様化し、「万人が求めるような本」というものを見出すことが困難になってきています。そんな中、たとえ少数でも読者がいてニーズがあり、なおかつ社会的意義を持つ出版内容が存在します。そうした本は、従来はなかなか商業ベースに乗りにくく、小さな出版社から細々と刊行されるのが常でした。

デジタル技術の発展は、POD(Print On Demand:注文に応じてその都度印刷する形式の書籍出版)という新しいビジネスモデルを生み出し、少部数での出版を可能にしました。「これはあんまり売れそうにないし出せないんじゃないか」と思われるような出版企画でも、読者層を絞り込んで訴求することで、採算性のあるビジネスとして展開することが可能になったのです。また電子書籍の登場により、出版の可能性は新しいフェイズへとまだまだ発展途中にあります。

出版社にも著者にも、そして読者にもメリット

デジタル技術を駆使して、出版という事業は、衰退どころかさらなる発展の可能性を秘めています。少部数でニッチな企画を書籍化していくというビジネスは社会的にも大変有意義なことであり、そこに採算性が見出せるようになれば、出版社にとっても著者にとっても読者にとっても幸せなことです。出版は何と言っても企画力が勝負ですが、アイデアを持った出版社にとってデジタル化の波は力強い追い潮となっています。


著者と共同での企画立案

出版社に「持ち込み」という形態で出版企画を売り込むやり方は従来から存在しています。残念ながら内容が出版するには至らないという場合も少なくありませんし、一定のクォリティを持っていたとしても、上述のように採算が見込めないという理由から企画が実現しないということもしばしばあります。ただ、以前に比べると、優れた企画であれば出版までこぎつける可能性がとても高くなりました。デジタル技術がハードルを下げたのです。


出版の企画書に必要な要素には次のようなものがあります。

・書名、著者名および著者プロフィール

・企画の意図/背景

・想定される読者層(なぜその書籍が売れるのか?の根拠)

・類書の有無と、あれば差別化のポイント

・当該書籍の内容の要約、紹介

・判型、ページ数、定価(予価)、体裁などの仕様(出版社の側の意向もありますので応相談となります)

これらを盛り込んだ企画書に加え、

・目次案(章立て、全体構成)

・見本原稿(一部抜粋で可)

などが添えられているとさらによいでしょう。


出版社の編集者が企画立案をする場合は、やはりこうした企画書や目次案をつくり、社内でブラッシュアップしていきます。目次案は、著者が決まっている場合には相談の上でつくられることが通例です。「これはいける!」となれば次の段階に進みます。


以上が、書籍づくりの第1歩。企画・目次づくりでやっていることです。

実現できた1冊の本の裏側には実現できなかった多くの企画案が眠っています。出版のハードルが下がったとはいえ、何でもかんでも発行することに意義はありません。そこの判断はどれだけデジタル化が進んでもやはり人の手が必要となると私たちは思っています。

masterpeaceはデジタル技術を活用し、手をかけなければいけないことはかけ、いい意味で手を抜けるところは手を抜くことで、出版をよりカンタンで身近なものにしています。

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